なぜ私たちにはこじらせ童貞BARが必要なのか?
お世話になっております、株式会社たかだまなみです。
2019年1月26日(土)にこじらせ童貞BARをオープンします。場所はJR総武線浅草橋駅から徒歩1分にあるシェアハウスのリビング。気まぐれ開催で、今回も久々になります。
で、「こじらせ童貞BAR来てよ〜!」と友人をお誘いするわけですが、共通の文化ベースというか、世界をどう見ているのか”チャンネル”が違う層の人にうっかり言ってしまうと「!?」ってなるわけですよね笑 説明が要る人たちと、何時間説明しても「童貞をいじって笑えばいいんやな!」となってしまう人がいて、なるほど。ここでいっちょ、なぜ私たちがこじらせ童貞BARを開かねばならんのか言ってみてもいいかなと。
そう言えば昔、BARのことを書いた記事があったわ⬇︎
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こじらせ童貞を紐解いてつながる場所とは
先日、日本の風俗(性的サービス)のドキュメンタリー映像を撮っているという外国人の学生さんと会った。「風俗にいく男性とはどういう人ですか?」と聞かれ、「やっぱりサラリーマンで仕事の圧に耐えてる人が多いんじゃないかな。お金もかかるから働いてる人ってのが前提だし……」「多くのサラリーマンの行くんですね?」「いや、多くってわけでもないね。恋愛やセックスを一度もしたことがない層はあまり行かないかも。そういう人はAKIHABARAに行くんじゃないかなぁ」
などとざっくり説明をした。もちろん例外もたくさんあるし、何も知らない人に伝えるには大枠から説明するしかないのでまぁこんな感じで、30歳の女子の肌感覚を伝えてみた。(もちろん見方は人に依るだろう)
「日本では恋愛やセックスの経験が一度もない人がとても多いのは問題と聞きますネ。そういう人は風俗へ行かず、どこへ行って何をするんでしょうか?」「うーん、メイド喫茶とか?ひきこもったり?いや、趣味を満喫してるのかも!」
、、、確かに、どこに行くんだろう。私が興味があるのは風俗に行く人、メイド喫茶に行く人、日本に数十万人いると言われる引きこもり、自分のようなメンヘラビッチが生産される社会構造。お金=幸せではないと気づき、エコな経済活動をする若者。勝ち組不在、ついでに「あんなふうになりたい!」と思えるロールモデルも不在。胸を張って「私は私、私はこれでいいの」と言える雰囲気もない中で、楽しく生きたい。どうしたら良いのかということ。
「私、自分をけっこう気に入ってるの!」と笑うために
これからあらゆることが”ファッション”化する。身の安全は保証され、学校で等しく教育を受け、やることと言えば自己実現。仕事も生活の手段ではなく「私という人間を象徴するもの」に変わってくるし、遊びも持ち物も、すべて自分を表現するためのツールになってくる。そんなことが書かれているのがこちら。良書。
世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」 (光文社新書)
- 作者: 山口周
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2017/07/19
- メディア: 新書
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自己実現の手助けツールとして目立ったのがお台場のチームラボの展示じゃないかと思う。(巨大空間に花や漢字のアート作品がゆらゆら動くキラキラなアレ)私たちゆとり一期世代はギリギリ小学校、中学校でケータイを持っていることはなかった世代だし、自撮りの文化もケータイカメラの精度が上がった大学後半ごろからだ。プリクラで無駄に暇と金を浪費した。
でも、今の世代の子って、チームラボのようなアートな巨大スペースのすべてがプリクラ空間。めいめいに踊りながら自撮りしたり、ライブ配信したり、友達同士で心ゆくまで撮影を楽しんでいた。自分を綺麗に映すことが気持ちいい。ナルシシズムは気持ちいい。それを全くシャイに感じることなくやってのける。お姉さんはちょっとキラキラ空間に気後れして恥ずかしかったわよ笑 自分を表現し、誰かに伝えること。「私はこう!」と言うことが若い世代は当たり前のことになってきている。自分が表現できれば良いわけで、そこに議論は必須ではない。SNSが晒されたり、同調圧力を感じて嫌だからとFacebookはもはや、おじさんとおばさんのやるものになってきている。ヤバイ。
友人の女子大生A美ちゃん
「そうそう、議論はいらない。
私はこう、が伝わりさえすれば」
さて、こじらせ童貞の話に戻ろう。ファッション化する世界に変化していくなら、自分を認め、死にたくならない程度に自分を気に入ることが必要ではないか。するこじらせ童貞はこじらせたままで良いのかという問題になる。そして童貞さんたちのこじらせを紐解くと、私たち女性の生きづらさに到達することがわかっている。それを感じたのは私が安心安全清潔な日本社会でホームレスになったり、四年制大学を卒業しているのに経済的に死亡しかけたり、犯罪者級のダメ男にひっかっかって物理的にも死にかけたから。
自分が幸せであるためには、自分一人が変われば良いというものではない。そして私がこうして転落したのも、自分だけのせい、とも言えない。悲惨な状況の家族からの負のスパイラルや、DVによる社会との分断もあった。(言い出せばきりがない笑)童貞さんたちのもがく風がバタフライ・エフェクトなんかよりも確実に、社会に大きな影響を与えているし、男性の生きづらさと言う砂埃が舞って、女性の方にもそのしわ寄せが来ているのがわかるからこそ、ココ(こじらせ童貞)から攻めていってみよう……というのが私にとってのこじらせ童貞BARなのだ。
世界中でフェミニズムが広がってきていて、女性が楽しく生きられるように権利主張をもっとすべきだし、制度はもちろん偏見は取り除かれるべきという考え方に変わってきている。それは本当に素晴らしいし、とても大切なのだが、やっぱりモノゴトは一元論でも二元論でもない。社会は土の中の微生物と同じくらい複雑に絡みあって作用しているし、特効薬もない。(あるとしたらそれは原理主義に近いものだ)だからこそ語りが必要と思っている。あなた一人がダメなのではないと言いたいのだ。
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そんなわけで「私は私、誰がなんと言おうと私。私は私で良いと思ってる!」と思えるような、まったりした雰囲気に世の中が変わったら良いな〜と考えて活動しております。我こそはこじらせ!我こそは生きづらさの中にある!悩みを抱える家族友人がいる!たかだと一緒に社会構造を少しでも紐解きたい!そんな方はBARへお越しください。詳細はこちら!もうすぐ定員なので参加表明お待ちしております。
https://www.facebook.com/events/644870229232361/
批判されず、バカにされず、安心して話をできる場にしていきますので、老若男女問わず議論できたら良いなと思ってますよ!それではまた♪