株式会社たかだまなみのポップであかるいメンヘラ日記(仮)

ウェブでお婿さんを募集する奇行種がお届けする、ゆるい日記です。雨が降るとメンヘラになります。婚活サードウェイブ!

大人の性教育勉強会に参加したら、無知に気づかされすぎて呆然とした話

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お世話になります、株式会社たかだまなみです。2019年3月23日(土)に茅場町で開催された大人の性教育勉強会に参加しました。最高に刺激的でしたので、感想をば!

 

そもそも、なぜ大人の性教育の場に?

性のトラブルに何度も遭遇する引きの強さ(?)があってか、痴漢やレイプ、セクハラ、性的虐待、DV、望まぬ妊娠、中絶とスタンプカードも満タンだよ!なんか景品くれよ!と叫びたくなる日々を送ってきました。罪悪感、劣等感、解消できそうもない怒りや哀しみ。そんな自分の体験をポツポツしゃべり始めたのがこの数年。同じように悩みを抱える人の多さに驚き、なんとかしないと日本ヤバイな!と思い、自分なりにコンテンツを作ったりしています。

 

で、よく考えると、私の遭ってきたことってリテラシーがあって、しかるべきところにアクセスできれば最悪の事態にならなかったのでは?と思うんです。1人でも私のような性トラブルロイヤルストレートフラッシュをくらう人を減らしたいし、それには個人がいくら注意したところで変わらないんです。今すぐに、社会全体の意識改革が必要なんです。 女性だけじゃなく、生きづらさを抱えている全ての男性にもこの話って必要なんじゃないかな。そんな想いでいざ勉強会へ。

 

会の全体的な印象

はい、性に関心の高い友人のそばにいる私ですら、ちょっとハイレベルだなと感じた会でした(笑)なるほど、これが最先端の性教育か!知らないことが盛りだくさん!これを有識者で頷き合うんじゃなくて、学生以来、性教育に全く関わりのない人にどう届けるか、ですよね。きっと。届いて欲しいな!何かできないかな!と考えさせられました。

 

主催の神田つばきさんは、長くAV業界でお仕事をされてきた方で、ゲスママという自らの体験を綴った素敵な本を出版されています。こんな赤裸々に語っちゃっていいんですか!?と驚いた一冊。マジでオススメです!みんな読んで!女性でAV業界で、、、パッと情報を聞いただけだと、どんなツワモノなのか(失礼)と身構えてしまいそうになったのは過去の話。実は全く逆で、とっても上品で物腰柔らかで、丁寧なおばさまなんですよ。そのつばきさんが問題意識を持って社会を変えていこうということで、多くの人が賛同し、集まる場ができたのがこの会というわけなんですね。尊い……。

 

20代から70代まで幅広い年齢の参加者の方々。なかなかそんな場ってないです。私も性を語る活動を細々とやってはいますが、みんなプロの(?)業界人なのかな?ドキドキ、、、と緊張しながら会はスタート。

 

どんなことをしたのか、詳細はこちら!

最初は染矢明日香さんの公演。

いつも一緒に活動させてもらっているNPO法人pilcon

pilcon.orgの理事長。学生向けの性教育公演を中心に最近は、テレビやラジオに引っ張りだこ。

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内容は数字に基づいた提案がぎっしり。例えば、pilconで独自に高校生にアンケートをとっているんですが、「排卵はいつも月経中に起こる」「精液が溜まりすぎると、体に悪影響がある」などの性に関する質問に対して、正解率が著しく低いんですよね。性教育の不十分さや諸外国の教育を比較しても、日本がずいぶん遅れていることがよくわかりました。

 

全ての子どもたちに等しく、十分な教育を施すには学校での教育は避けて通れないことや、子どもが理解しやすそうな海外の性教育コンテンツの紹介、アフターピルのアクセス改善の署名活動を行っていることなど聞いているうちに時間があっという間に過ぎました。私はまだ子どもがいませんが、きっとデジタルネイティブ世代になるでしょうし、かなりの低年齢から暴力的なセックスや生々しい絵を見ることになるかもしれません。子どもたちと向き合ってきちんと話していくには、小さいうちから性を語れる関係性を構築したいし、自分も話す勇気や知識を持たないといけないですね。明日香さん、お疲れさまでした♫

 

私たちの性の語りを巻き起こすプロジェクトSEX and the LIVE!!(セックスアンドザライブ)のyoutube動画もぜひご覧くださーい!

 

神田つばきさんも出演してくださいました♫

www.youtube.com

 

セックスに射精は必要か?

www.youtube.com

 

 コメントがまた全く知識も教養もないおじさんたちで荒れまくるのが特徴となっております(笑)でもこれが、日本の性の実態なんじゃないでしょうか。

 

 

 

#なんでないのプロジェクトの発起人で大学生の福田和子さん。スウェーデンでの留学時に「性の健康を守る環境、日本ヤバくない?」とショックを受けられたそう。そこからイベントやアドボカシー(政策提言)活動をされています。

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「なんでないの?日本にはなんでないの?」

 

うん、一体日本には何がないって言うんだろう……。割と性を語る界隈にいるから、中の上くらいには情報知ってるんじゃないかな私、、、とか思ってた傲慢がタコ殴りにされましたよ。それはもう見事なタコ刺しです。「私、何も知らなかったんだ、、、しょぼん」と呆然。

 

例えば日本で避妊しようと思えば、マツキヨでコンドームを買うか、女性が服用するピルという選択肢がありますね。しかしまだある!皆さんは子宮内に直接器具を入れて避妊ができるIUDとかIUSと呼ばれるトンボ型の避妊具を知っていますか?効果は5分ほどの施術で3年〜5年ほどあるんですって。私はつい数ヶ月前まで知りませんでした。(知ったきっかけは先の染矢明日香さんからの情報と、セクシー女優紗倉まなさんのツイッターの投稿です)

 

ここまでは知ってる。そうですか、素晴らしい!でも実は避妊具ってまだまだバリエーションがあるって知ってました?具体的には注射や腕へのインプラント、シール、避妊リングなどなどいーっぱいあるんです!そうなんだ!初めて知った!という方は私だけじゃないはず。服用頻度、値段がそれぞれ違うので、自分のライフスタイルに合ったものを選ぶことができるんです♫いいじゃん、それいいじゃん。

 

 

 

 

(……諸国では!)

 

えっ?

 

 

(……だから諸国では!)

 

 

 

パードゥン?

 

 

 

 

 

そう、日本では注射とかシールという選択肢、ありません!!!

ガビーん!!(古い)

 

 

2019年の先進国日本で、私たちが選択できる避妊具はコンドーム、ピル、IUD/IUSだけ。

 

しかもIUDとかIUS(ミレーナって言うらしい)イギリスでは無料、他の国でも安価なのに日本だと7〜10万!いや、背に腹は変えられないんで、やりたいなあと思いますよ?でも一番避妊しなきゃいけない若者たちにゃ〜ちとためらう額ですよね。東京の一ヶ月の家賃くらいあるからね。なかなかしんどいよね〜〜〜。

kokuhaku.love

 

公演を聞きながら「え?シールタイプの避妊具って存在したの?だったら早く言ってよ〜簡単そうだし使ってみたいな♫」とか思ってワクワクして、日本にはないと聞いて絶望ですよ。無知は罪?いや、それより無知の放置が罪ですよね、きっと。みんなで声を上げましょうっ!

 

発表では諸外国の実態と日本の比較を明確に示して頂き、とてもわかりやすいものでした。純潔教育こそ善!性教育は悪!とか言ってるおじさんも黙るしかありません。#なんでないのHPはこちら。

www.nandenaino.com

 

 

他にも諸国の避妊具の値段早見表から、日本は避妊にいかにお金がかかるのかがよくわかりましたし、アフターピルへのアクセスの悪さも諸外国に比べ足元にも及ばないごめんなさいってことをお聞きしました。日本は人権や権利の意識が低いので、知らない、ないものはないでいいじゃん、で声を上げない風潮がありますが、これは確実に変えていったほうが良いお話。声をあげるリーダーの一人に任せるのではなく、自分ごととして考える癖を私ももっと意識するべきだと反省しました。

 

それにしても、とっても情熱的なスピーチで、人の心を動かすリーダーシップを持っていらっしゃるユースの福田さん。マジで尊い。(もっとボキャブラリーないのかよ)素晴らしいプレゼンをありがとうございました!

 

 

続いては神田つばきさん(写真右)の公演です。先にご紹介したこの勉強会の主催者です。

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神田つばきさんは更年期の性がテーマでした。そうか、性って言っても色々あるんだよな……(当たり前なんだけど!)生まれてから死ぬまで、男女問わず「俺には関係がない」って人がいないものなんですが、ついつい人ごとになりがち。

 

あの無骨な保健体育の授業以来、多くの人は性に関する情報はポルノくらいしかないんじゃないでしょうか。でも生理不順や、性感染症不妊症、出産、更年期と本当は色々問題ってあるのに、どこに情報を取りに行けばいいのかもわかり辛い。勇気も要る。たまに産婦人科の先生の中には怖い方もいらっしゃって、病院で傷ついたという話もよく聞きます。(いえ、素晴らしい先生もたくさんおられます。が私もなるべく病院は行きたくないよ〜!ビエーン!と泣いてる派です)

 

更年期障害で辛かった経験をシェアしてくださりながら、我慢しがちな自分の感覚にもっと寄り添い、自分が自分の体のディレクターになって積極的に病院を探したり、薬や治療を試してみたりしてはどうでしょうと神田つばきさん。自分の体のことは自分が決める。なるほど、そうですよね。なんでかついつい、女子で集まって話すと我慢合戦や病気マウンティングになっちゃうんですよね〜。気をつけよう。

 

印象的だったのは「私は専門家ではないので、間違っていたらご指摘ください」と何度もおっしゃっていたこと。いやいや、つばきさんがそんなこと言ったら誰も何にも言えないよ!(笑)と思ったりもしましたが、ここは最先端の場。海外の事情や知識にあかるい専門家がたくさんいらしていたので、謙遜されていたんですね。。。鋭い質問や訂正が矢継ぎ早に飛んでくる、身が引き締まる質疑応答タイムでした。。。また参加者の皆さんのお話をじっくり伺いたいです。

 

感想と勝手にこれからの要望

 

性に関しては一つの決まった正解がないこともたくさんあり、良かれと思って言ったことが相手を傷つけてしまったり、思いがけない病気やトラブルで最悪の場合は生命を脅かされたりもします。性は壮大なテーマなんですよね。市民全体のリテラシーの向上も、正解がないからこそ、根気強く対話していくことができる人間的なベースもどちらも必要だなと改めて感じました。

 

それにしてもソーシャルアクションって本当に尊い……。SNSで性の話をしていると気軽にチン●チンの画像がメッセで送られてきたり、心無い人に傷つけられたり、無知な人に絡まれたりするんですよ……。だから皆さん本当に大変だと思うんですが、どのお話もファクトベースで、明確なソリューションがあり、向かうべきビジョンが見え、私は希望が持てました。

 

ここまでざっくりお伝えしてきましたが、何か心に刺さったり、アクションを起こしてみよう!と思っていただけたら幸いです。きっと盛況だった会はこれからも継続していくと期待しているので、今回行けなかった!という方も次回、参加されてみてはいかがでしょうか。

 

私の勝手な要望としましては、「体は自分のもの。何をしてもしなくても、あなたはかけがえのない存在」という諸国では当たり前の概念が、日本ではごそっと抜け落ちているな〜と感じるので、人権の話から聞きたい所存。LGBTの話も人権からスタートですしね。

 

最後に!みんなで一歩でも、世の中を良い方向に変えていきませんか?それにはちょっとのお時間で意思表示。こちらの署名は私も賛同しました。皆さんもぜひ。それでは!

 

www.change.org