流産なう
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この記事は流産についての個人的な記録を扱います。傷の癒えない方は読むのをお控えください。また、お腹の大切な赤ちゃんに不安なきもちを伝えないのも一つの方法ですので、ご自分の心配から情報を集めがちな方も、あえて読まない!というのもよろしいかと。
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2017年12月16日(土)20:30
お腹が痛い。
ものすごく……イタい……。
PMSとか生理痛とかそんな比じゃない。
下半身の痛みが胃を突き上げてきて吐き気すらする。
ロキソニン(プレミアム)も陣痛と変わりない痛みには効果がない。まるでない!
痛いよぉぉぉおおおおおおおお!!!
誰かが子宮を直接ニギニギしてる感じだよーー!!!痛いよーーー!!!オカーサーン!!
冷や汗をかきながら、震える手でtwitterに「流産なう」と書き込んでみる。きっと優しいフォロワーさんが心配してくれるし、アドバイス的なものも飛んでくるだろう。さてはて私は一度目(があるということは二度目もある)の流産を迎えようとしております。お腹の中にはなんと4つの胎嚢があって、宝くじ1等が当たるより高いんだか低いんだかの確率らしい。自然妊娠の4つ子は初めて見たと、かかりつけのおじいちゃん先生がぶったまげた子たち。私の4つ子は4ヶ月をすぎております。
私の好きな言葉にただじゃ起きないというものがある。この痛さ、ただただ私ひとりで苦しんでそれで終わりで良いのか?そう。もちろんそれで良いし、普通はそうだそれしかない。こんなこと他の誰かにむやみやたらに言うようなことではないのだ。でも私はただじゃ起きないぞ……!誰に誓っているのか不明だが、痛みと戦っていると少しずつ出血が始まってきた。
(あ〜〜地獄だな。)
この日、私は仙川の猿田彦珈琲で男友達3人とコーヒーをすすっていた。月イチでお茶するような気のおけない仲間たちで、仕事の愚痴とか、次はこんなイベントやりたいねとかたわいもない会話をお菓子代わりに、まったりと過ごした午後だけど、コーヒーに入れたミルクがなんだかいつもより不安定に溶けていく気がした。
夕方になると、お腹の中で炭酸が発生しているようなむず痒さがあった。
。。。ぷちぷち。。
ぽわ。。ぽわ。。。
。。。しゅわしゅわり。。。
ごぽごぽぽよよ。。。
トイレに行ったら少量の出血がある。笑顔で仲間達と別れて、京王線に乗って帰宅したけれど、記憶がない。涙がでた記憶もない。ただただ呆然と「ついにこの時がきたか」と感じていたのだと思う。
火照っているのか、寒気がするのかもわからない感覚で、体と意識が分離していった。満ちていた潮が凪いだ遠くの彼岸に吸い込まれていくようなイメージが広がる。吸い込まれていったその水は二度と帰ってこないし、それはたぶん三途の川へと繋がっていて、歩くこともできない私の赤子たちは、流されてどんぶらことあちらへ運ばれていくのだろう……(そして実際には大量の”水”はトイレや風呂場に流されることになるのだよなぁ。)
私はひとまずtwitterには投稿しないことにして、仕事中の夫に「始まりました〜」と送った。そしてめちゃ軽量のはずのMacbookが重く感じるほどだが、記事を書き始めた。
だって。
このお尻と膣のあいだの、ANAなんて見当たらない部分がめきめき裂けそうなこの痛み。キラウエア火山こちらでも噴火?マグマっち出てきちゃう系?これを私のものだけにしておくなんてもったいない。
そうだ!もったいない!
#脳内の声#自問自答
普通の女性が体験しうる辛い出来事トップ3に君臨する、この痛みとの対峙は150字にも満たない、少量の文字では表現できない。
そうだ!表現できない!
#脳内の声#自問自答
そんなわけで私の流産体験記が始まります。私の次に膣とお尻のANAのあいだが痛くなる女性のために、何か書き記しておきたい。笑ってくれたら良い。拷問レベルのダメージをくらうかなしい体験に、それでも死なないと言いたい。何より「だいじょうぶ」と自分を癒さなくてはならない。お腹の痛みに堪えながら必死にパソコンを叩いていますが、それゆえ乱文です。記事がいくつかに分かれる予定なので、良かったら最後まで読んでみてくださいね〜。はい、たかだまなみでした!